野菜作りは割りに合わないという真実

「ついにこの季節が来てしまった」

ー ど、どーしましたか? 温かくなってきているのに

「ネギの植え付けです。この時期になると一気に温かくなって焦ります」

ー なにがどーしたんですか?

「機械が壊れたりトラブルがあると気が狂いそうになります。天気と相談しながら、一刻も早くネギを植え付けなければならない。ここからどれだけ早く植え付けできるかで、1年の収入に直結します。猫の手も借りたいニャー! つって」

ー 月末(3月末)なのに大変ですニャー

「月末は何かと忙しいです。特に年度末は忙しいです。今日はスーパーなどに送る請求書を作ってます。他の業界は知りませんが、スーパーなど、青果物を扱う業界は、たいていが「月末締め、翌月末払い」です」

ー 多いですよ。商習慣ですかね。東南アジアもそうだって現地にいる知人が言ってました。

「ほぼ2か月後なんです。お金が入ってくるのは。うちみたいな零細は、その2ヶ月がけっこうキツかったりします。3月に出したネギの入金が4月末になる。そうするとですね……」

ー なんか不吉な予感

「今、ネギ植えてますよね。この作業は6月くらいまでかかります」

ー はっ! 収穫は来年のいまごろか!

「そうなんですよ。1年かかるんです。お金にするまでに。その間、大雨、台風、雪……途方もないリスクを背負ってお金に代わっていく」

ー うわわわわあああああ

「作っている側からすれば、店頭にならぶ野菜は安すぎます」

ー そんな苦労とリスクをかかえた大地の恵の値段が100円切ることもある

「私は、地域の家庭菜園の人たちを応援しています。社協と組んで、家庭菜園の講座もやっていました。肥料や、なんと機械まで、あげちゃってます。なぜか!?」

ー もうなにもかも嫌になってですか?

「違います。いかに野菜作りが ”割に合わないか!!! ” を知ってもらうためです。機械まであげちゃうのもそのためです」

ー よくわかりません

「だってねぇ……機械があるから、いいよなぁ。こっちは全て手作業だから大変なんだよ!機械があれば大きく広く、何でもできる! なんて言う家庭菜園のオヤジが、けっこういるんですよ!」

ー じゃあ機械使ってやってみろって!それであげちゃう?

「そういうことなんです。案の定、みなさん仰います。野菜は買った方が安い!と。そして、機械もらってありがたいけど、扱いが難しいし、ちょっと壊れたら修理してもらわなきゃいけないから悪いしねぇって(←そうなんです。機械はメンテナンスが大変なんですよ!)」

ー 農家の仕事はいかにたいへんかを身をもって知ってもらうんですね

「でもってみなさん、続けてこう言います。野菜作りは楽しい。やめられないと。ここがポイントですよね!」

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