気の早いさくらんぼ

ー はーるがきぃーたぁ、ここにーきたぁ

「春はまだです。これはサクランボの芽摘み(めつみ)作業です。バーナリゼーション(春化処理)を強制的に起こす、欲の深い作業です」

栄養成長=自分の体を作る成長 から

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生殖成長=子孫を残す(果実を作る)成長へ

「芽を摘んでしまうことで、強制的に果実を実らせます。サクランボ(実桜)は、なんと!まだ実が成らないうちに、来年の実の準備をはじめちゃうのです!」

ー なんと早熟な

「収穫する前の6月には、来年の実の成り方が決まってしまいます。ですので、この『芽摘み作業』は、絶対に手が抜けない。忙しくて出来なかったでは済まない。何が何でもやらなければならない作業です。サクランボ栽培が難しいと言われる所以です」

ー 幼児英才教育のごとし

「バーナリゼーションについては詳しくまとめますが、難しいのは……簡単に言うと、栄養成長と生殖成長で、木に必要とされる肥料分が違うんです。肥料の施し方を間違うと、生殖成長に行かない。実の成りが悪くなる。しかし、桜は同時に成長が進行する。そこをどうコントロールするか。それが腕の見せ所です」

ー あの……ネギの植え付けもやってますよね。時間あるんですか?

「忙しすぎて、サクランボに手が回らないので、奥さんに無理やり手伝ってもらっています」

ーあれ? 乳飲み子をかかえている

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