恐ろしい切れ味の鐁(やりがんな)

「今日は朝から忙しかったぁ~」

ー いつも忙しいでしょう

「Sさんに補助金でゲットしたお金渡すのに銀行行って、(別の)Sちゃんがビデオ撮影に来るので奥さんに段取りしてもらって、お手伝いの人たち用に、ネギの穴あけなど段取りして、途中、お腹が痛くなったので野グソして」

ー 野グソ? 気持ち良さそうですね!

「散歩していた親父さんに見つかって」

ー それは気持ち良くないですね!

「羞恥心から、うっかり野グソ話を盛りあげて(ここで時間ロスった!)」

ー いったいどんな話なのやら

「そんでサクランボの芽摘みをやりつつ、Sちゃんのインタビューに答えて。M君やHさんの撮影の段取りをしつつ、ネギの定植をやりました」

ー それはそれは

「で、補助金のSさんから、法隆寺の設計図もらいました」

ー え? 今なんて?

「Sさんは国宝・法隆寺の宮大工棟梁をしていた大森健司氏の作業場の解体工事を担当しているらしく、それこそ国宝級の資料をいっぱいもらいました」

ー そんなのふつうに貰えるものなのですか?

「私個人的には、彫刻とか趣味でやるので、鐁(やりがんな)をもらえたことが嬉しかった。重利作の、日本刀を作るような刀鍛冶の作品です」

ー 切そう

「恐ろしい切れ味です。雑草をスパッと切っても、手の感触ないですもんね。これから娘を風呂に入れて、今日はバタンキュー」

ー おやすみなさい

「zzz」

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